小窓です。
1巻をジャケ書いしてから早3年。
「これはもういいや」
「でももうちょっと読むか」
を繰り返し、気づいたら7巻まで全部買った漫画。
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一応「朝食女子ブームの先駆け的漫画」を謳ってはいるけれど、朝食ネタは1~2巻あたりで終わってしまい、最新刊では朝食が完全におまけ扱いになってる。
思うに、登場人物の人生を描きすぎてストーリーが複雑化して、無理やり朝食を絡めようとしてるからこういう結果になった気がします。
1巻を買った時は「朝食をきちんと摂る」という生活に憧れていたので「おもしろい!」と思って買い続けました。
でも2巻の後半は「朝食関係なくね?」ってなって、ストーリーの方が気になり出して(しかも2巻は最後の2話が泣ける)3巻でストーリーも急展開になり、4巻でマンネリ化。
「もういいや」って思いかけたけど、「いや、でもまだいけるかも」とダメ押しで5巻も購入。
読んでみて「やっぱり、もういいや」と、そこから1年本棚に放置。
それが急にまた読みたくなって、6巻7巻を購入。
ストーリーはどんどん変化するけど、朝食は置いてけぼりで「はぁ~…もういいや」って思っています。←イマココ
いわゆる「リア充の都会ライフ」を漫画にしてくれてるので、読みやすいことは読みやすい。
でも、「リア充も都会の生活も大したことないな」って思わせてくれるくらい、登場人物がブレブレでどうしようもないアラサーばかり。
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あといちいちしゃらくさい。ペッ(゚Д゚)、
第1巻第1話から「パティ」だの「バンズ」だの…聞き慣れない言葉ばかり。
「パン」って言わないの?
バンズって何?スニーカー?
意味は何となくわかるけど、私が住んでる町では、「パティがカリカリ」とか言ったら友達に「はぁ?(゚Д゚≡゚Д゚)?パティー&ジミー?」って返されるわ。
Facebookは絶対にやってて、(2012年当時)登場人物全員が当たり前のようにスマホで、女子旅、フジロック、自分探し…。
「はぁ~、これが都会のおしゃれライフだっぺか!」とため息が出るほどにキラキラ女子ライフ。
東京に住んでおしゃれなカフェで女子会しながら朝食…。
毎朝目玉焼きに醤油かけて食べてる身からすると、リア充ビームが眩しすぎて目が開けられない!!
でも読み進めていくと、女子は全員群馬の田舎高校出身で、根っからの東京育ちではない。
よく言えば田舎から出てきて東京で気を張って頑張ってる、悪く言えば都会に振り回されて自分を見失ってる。
それ自体はどうでもいいけど、なんだろうこのモヤモヤは。
良くも悪くも女性誌の特集のような行為に身を任せれば「楽しい・幸せ」って思える女子脳に共感ができない。
でも全否定はできない。そういうモヤモヤだと思う。
自分とは真逆だけどちょっとだけ気持ちがわかっちゃう。
女性ってきっとたくさん選択肢がありすぎて、どの道に進んでも別の人生に対して「私ならこうしたかも」って感情移入しちゃうのかもしれないですね。
ただやっぱり、イラッとする描写も多くてですね…。
セリフの「ですよね~~」「え~~~どうしょう~~~」という語尾上げとか。
無駄に登場人物のアップが多すぎるとか。
コマにはちきれんばかりに「おいしい~~~!!!」と騒ぐ登場人物が押し付けがましいな、とか…。
朝食さえ食べれば急にポジティブに問題解決の方向に向かうっていうオチが、日ペンの美子ちゃんに通じるものがあるな、とか…。
Amazonレビューが上記のような批判だらけなんですが、読めば納得の評価です。
特に7巻のレビューは星1つ2つの意見に全面同意。
と言うか、5巻の時もそう思ったはずなのになぜ私は7巻まで買ってしまったのか。
本棚に置いておくと平気で存在を忘れてしまうような漫画なのに、時間が経つとまた無性に読みたくなって、新刊を買う。その繰り返し。
なんだかんだ全巻揃えそう。
そしてAmazonレビューも「もう買わないかも」と言いつつ7巻まできちんと読んでる人がいて、みんなやっぱり同じなのかも、と勝手に思っている。
というわけで「いつかティファニーで朝食を」、おすすめはしません。
読むなとも言いませんが。
ただ、この漫画が今度ドラマ化するらしいですね。
原作がこんななのに大丈夫か?
テレビや女性誌が取り上げやすいって以外、ドラマ化のメリットが無い気がしてならない。
配役が豪華だったらドラマは絶対に見ません。
新人俳優ばかりのアングラ臭が漂う演出ならちょっと見たいけど。
8巻を買う重~い腰がなかなか上がらない…。
でも買う時はたぶんガッと買う。それがこの本の不思議な魅力。
<後日談>
結局、買っちゃってるし(゚∋゚)←