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【超絶オススメ】東村アキコの「かくかくしかじか」の感想と凡人ブロガーの悩み

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小窓です。

私の尊敬しているブロガーさん、まつたけさんが書かれたこちらの記事。

matsutake.hatenablog.jp

これを読んでからぜひ読んでみたかった東村アキコの自伝漫画「かくかくしかじか」。

かくかくしかじか コミック 全5巻完結セット (愛蔵版コミックス)
 
「ママはテンパリスト」が育児の教科書だった私は「東村さんの本ならぜひ読みた~い!」と軽い気持ちで購入しました。
 

テンパリストと同じ気持ちで読むなんざとんでもなかった

かくかくしかじか 1
まつたけさんの詳細な感想を読んだにも関わらず「自伝とは言っても、きっと東村さん独特の笑える感じなんだろ~な」と軽い気持ちで購入するなんて、読み終わってから考えると浅はかにも程がある。ちゃんとブログ読んだんか。まつたけさんに謝れ私。

読み終わってからまつたけさんのブログをもう一度読むとものすごく心に染み渡る。読む前は読むきっかけを与えてくれたけど、読んだ後は言葉にできなかった複雑な感情を「そう!そうなの!」と言い当てられた気がしてしまう。松茸さんはすごいの。思わずハンドル名が漢字になっちゃうくらい本当にすごいの。
 

肝心の中身はどうなのか?ネタバレ無しで書いてみよう

かくかくしかじか 2
全体の8割はテンパリストと同じライトで笑えるタッチです。だからとても入りやすいし読みやすかった。
でも残りの2割がヤバい。2割はシリアスなんだけど、ギャグの中のシリアスって全篇シリアスよりヤバいね。心をエグってくる。

さっきまで笑えて読んでいたのに、なぜ急に突きつけてくるのさああああ!!時々現在と過去が入り混じる演出も涙を誘う。ばばぁだから?老いで涙腺がぶっ壊れてるの?でも二見から来たメール、あのページだけで超泣いたよ。大泣きさ。

悲しくて泣いてるんじゃないんですよ。物語を読み込んで「ごっちゃんママにそんな過去が!」って驚いたり、作者と自分と比べて凹んだり、自分にもあった若さゆえの愚かさを呪ったり、とにかく読んでる間は感情がずっとフル回転してる。それゆえに臨界点が低いから自然に泣けてくるんですよ。
松任谷由実の「卒業写真」を聴いてる時と同じ現象がこの「かくかくしかじか」でも起きる。言葉にできないもどかしさがずっと続く。

 

電子書籍と紙の書籍の圧倒的な差

かくかくしかじか 3 (愛蔵版コミックス)
感想から少し話はずれますが、この漫画を読んで私はずっと思っていたことをここで書きたいと思います。
それは電子書籍はやっぱり反対だということ。

前から「電子書籍とかどこの富裕層だよ、こじゃれやがって(゚д゚)、ペッ」と心の中で毒づいていましたが、今や一般的にもタブレット持ちは普及しており、なんというか大々的に批判しづらくなってきたというかね。

でも言っちゃう。ずっと反対だったの!
WEBコミックやネット小説など多くの作品がそれによって世に出ていることでしょうし、資源を節約し料金も低設定、置き場所を取らないなどメリットが多いことは百も承知です。
でも、絵でも漫画でも小説でも何でもそうですけど、やっぱり紙に乗ると実力が浮き彫りになる気がするんですよね。しませんか?

紙に書いた絵を直に見せるのは誤魔化しがきかない。逆に言うとオンライン上では多少のホニャララなものでもそれなりに見えてしまってハードルが低いというか。
紙媒体とネットでは根本的に違うんですよね。横読み縦読み問題もあるし。

それに紙からの方が感じ取れるものが多いような。線一本からでも、作者の想いを感じられるというか。
この「かくかくしかじか」は東村アキコさんが絵を勉強していた頃の話が綴られているので、絵を描く工程や悩みなど、絵について全く知らない素人にも作画の大変さは伝わるのです。
そう考えながら読むと、この背景も、この小物も、どういう思いで描いたのだろうとつい目を留めてしまいたくなってしまう。
そうなった時、電子書籍では多分もどかしくなると思うのです。この漫画に限らずどの本を読むにしても。
やっぱり紙から伝わってくる温度ってあると思うので。
 

ちょっと自分語りしてもいい?

かくかくしかじか 4 (愛蔵版コミックス)
話は変わるのですが、私はこの「かくかくしかじか」を読んだ日が、めちゃくちゃ落ち込んだ日の翌日でした。だからと言って、これを読んで元気になろうと思ったわけでもなく、アウトプットに疲れて何か新しい情報をインプットしたかっただけなのですが。

落ち込んでいた理由は「なんで自分はこんなに凡人なんだろう」という10代のような悩みです。ばばぁの中二病。
けれど読み終わった後、前日以上に凹みました。
「やっぱり才能がある人は違うんだ…。その上に努力もしてたらそりゃ上に行くよ…」と本来の感想としては見当違いなことを考え凹みまくりました。

そもそも私が何故凹んでいたかというと、このブログについて進退窮まっていたんですよね。ブログの今後の展開がにっちもさっちもいかなくなってしまって、勝手に絶望していたんです。
このブログは(現時点で)月の累計で約45,000PVほど読まれています。ブログ始めて3ヶ月目にしてはそんなに悪くないと思うのです。
でも、自分の中ではもう先が見えてしまいました。これ以上私は爆発的にPVを増やすこともできないし、完全に伸び悩んでいると。

私がブログを続けるモチベーションはアドセンス収益ですが、45,000PVに到達してもハードカバーの小説1冊買えるくらいの金額しか入りません。
普通にパートに出た方が絶対お金もらえる…。扶養内で税金引かれるとは言え6~7万円くらいは稼げるはず。
それなのに本1冊分ですってよ奥さん。情けなくてヘソで沸かした茶が冷めるわ。

世の中には才能やセンスに満ち溢れていて、人を惹きつける何かを持っている人がいる。あるいはセンスは持っていなくとも、頭が良くて知識があり、常に貪欲に情報を集め分析して、さらにはその知識を惜しみなく教えてくれる有難い人もいる。
こういう人たちがこのブログ界では成功者となり、収入を安定させ、その内ループタイとかしてマツコの知らない世界に「マツコさんの知らないブログの世界」とか言って出たりするんだろ。山口敏太郎かよ。

私はそのどちらでもない。知識もセンスも何もない。
つまり、私はこの先どれだけブログを続けていても、もう頭打ちなんだと悟ってしまったと言うか。
そう考えたらもう無気力になってしまって、ブログに何を書いていいかもわからなくなって、生意気なことをいうとスランプに陥ってしまったんです。

ブログにおいての私の武器は「続けること」と「毎日更新すること」しかなくて(←毎日更新はできてないけど←ダメじゃん)、だから悩んでいる間も必死に記事を書いてはいたんですけどね。
心の中がからっぽな状態で記事を書いても充実感ないし、ゴールも見えなくてどうしたもんかと思い悩んでいたわけです。

そんな時「かくかくしかじか」を読んで、凡人と天才の違いをまた見せつけられたような気がして、そしたらもー凹むしかないじゃんねぇ?
充分凹んでたのにまだ足りないって言うのか!よーしそんじゃ凹んでやらあ!!と元気に凹んでしまったんですよ。やる気に満ちた凹みでした。

でも「かくかくしかじか」を読み終えた私は、読む前と1つだけ違うことがありました。
それはこの作品に込められた東村アキコさんの想いをめちゃくちゃ受信したことです
やりたいことに猪突猛進に何も考えずやり続けた。若さならではかもしれませんが、そこに至るまでの気持ちは生半可なものではないと思います。
どれだけ大変な状況でも好きだから続けてこれた。もしそうなら、私にもできるはず。

だって私もやっぱり文章を書くのが好きなんです。ブログを書くのが好きなんです。で、アナリティクスのリアルタイムサマリーを酒の肴に「うへへ~、今これだけの人が読んでくれてる~」と悦に入るのが好きなんです。

凡人なことに変わりはないけれど、今まで努力することから逃げてばかりいていつの間にかいい年になってしまった。そんな自分に喝を入れてくれました。自分のやりたいことをお金に変えられる可能性があるのなら、私はここで頑張るしかない。
多分、絶対、東村さんはそんなことを読者に送信したわけじゃない気がするけど、いいの。東村さんの若き日の一途さが、私の心に響いたのです。
 

さいごに

かくかくしかじか 5 (愛蔵版コミックス)
「かくかくしかじか」は原点に戻ることができる本です。ちょうど自分が伸び悩んでいる時に初心を思い出させてもらい、気合のスイッチが入った。
今年読んだ中で一番良い本だったと思います。ちなみに2位は「毎日かあさん」の④巻です。だいぶ遡りました。時代についていけなくて、遅れてハマるんです。こういうところが凡人ブロガーなのな。

気になっている方は是非とも読んでみてください。人生に疲れてる時に読むとちょっぴり切なくなってしまうかもしれないけど、これから秋だし、たまにはそんなメランコリックな夜があってもいいかもしれないよ。