読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

70%

暇つぶしになる記事があればこれ幸い。

Google web fonts

2~5歳児にイチオシの読み聞かせ絵本「おやつがほーいどっさりほい」

本の紹介・感想

【スポンサードリンク】

小窓です。

今日はイチオシの「読み聞かせ絵本」を紹介します。

世の中で、子供にオススメの絵本といえば数多くあるはずなのですが、メジャーどころは大体いつも同じものですよね。

はらぺこあおむし エリック=カール作

ぐりとぐら [ぐりとぐらの絵本] (こどものとも傑作集)

わたしのワンピース

いないいないばあ (松谷みよ子あかちゃんの本)

ノンタンぶらんこのせて (ノンタンあそぼうよ (1))

メジャーどころは大体この辺りではないでしょうか。
もちろんどの本もとても良いものです。私も全部持ってました。

しかし今回、個人的に超オススメしたい絵本は誰でも知ってるメジャーどころではございません。
そして普通は、こういう「この絵本がおすすめ!」みたいな記事は、3つくらい選んで「どうしても譲れない名作3選」とか「私の人生のベスト3」みたいな煽りでご紹介するもんだと思うんですけど、今回は潔く1冊のみを全力でご紹介します。

それがこちら。

おやつがほーいどっさりほい (新日本出版社の絵本 ふれあいシリーズ 3)

私の一番好きな絵本です。
メジャーどころではないけれど、様々な本の協会から推薦図書や選定図書に選ばれている実力派(?)の1冊。

みえちゃんという女の子がおやつを持ってピクニックに行きます。そこにお腹を空かせたキツネがついてきて、一緒に仲良くお出かけするという物語。
ほのぼのしたタッチも2人のなにげない会話もストーリーも、全てが素晴らしい作品なのですが、私が個人的に超気に入っているところが3つあります。

①会話のリズムが良い
読み聞かせ絵本における大事な要素ですね。小さな子に読み聞かせるものですから、歌うような流れで読むと興味を持ってもらいやすいと思うのです。
この本は、何気ない会話もとても丁寧に練られていて文字数が心地よい。

ぼくも いっしょに いこうっと
いこうよいこう ピクニック

など語調が良くて、読んでる方も楽しくなります。
全体を通してそれは一貫しており、さらにタイトルの「おやつがほーいどっさりほい」も子供がつい一緒に言ってみたくなるようなリズムで出来ているところが秀逸だと思うのです。

②作者が御夫婦で制作されている
文→梅田俊作(ご主人)絵→梅田佳子(奥様)
御夫婦の共同制作によるものです。

夫婦制作の絵本と言うと、ゲオルク・ハレンスレーベンとアン・グットマンの「リサとガスパール」「ペネロペ」が有名ですが、

リサとガスパールのレストラン

ペネロペ ひとりでふくをきる
梅田夫妻はその日本版ですね。
日本の絵本賞も何度か受賞しており、作家としてとても著名な方々なのです。

1980年絵本にっぽん賞「ばあちゃんのなつやすみ」

ばあちゃんのなつやすみ (新・創作絵本)

 

1997年日本絵本大賞「しらんぷり」

しらんぷり

 

1998年日本絵本賞選考委員特別賞「14歳とタウタウさん」

www.poplar.co.jp

※Amazonにありませんでしたm(_ _)m


独特の風合いを感じる挿絵と、これまた独特の語り口調。そして何よりも作品を通して優しさと愛情に満ち溢れているのが伝わってくる。ほっこりしてなぜか泣けてしまう。そんな作品を描ける素晴らしい御夫婦なのです。

③キツネが可愛らしすぎる
登場人物はみえちゃんという女の子とキツネしか出てきませんが、主人公はおそらくみえちゃんです。けれど、キツネが脇役というわけではなく、むしろ主役を食う勢いの存在感なのです。

キツネの子の性別は定かじゃありませんが、近所のおねえちゃんと一緒に遊びたくてついていく男の子というイメージ。物語に出てくるプリンやクッキーを「ぼくねぇ プリンってだあいすき。ぼくのからだとおなじいろ」とみえちゃんに語りかけるシーンがたまらなく可愛い。
やっとおやつの時間になって、目の前に広がるたくさんのおやつに目がキラキラしたキツネが、しっぽを抱き枕みたいにかかえて「おいしそー!」というシーンが悶えたくなるほど可愛い。

そんなキツネに対して、ちょっとお姉さんぶるみえちゃん。この2人が友達である描写はないのですが、2人の時間がどれだけ温かく楽しいものか伝わってきます。子供ってそんなもんなんですよね。友達とか仲良しとか位置づけなくても、すぐ仲良くなって楽しめる。
子供の子供らしさを最大限引き出して、子供ならではの話の運び方をして、さらに聞いてる子供に感じ取らせる。梅田御夫妻の子供への愛情がそこかしこに溢れていて、読んでいて本当に癒されます。

f:id:santonikaku:20150831151202j:plain
「おやつがほーいどっさりほい」は1982年刊行で、私が小さい時に読んだ本です。
幼稚園の時にとても気に入っていた本なのですが、大人になってからはずっと忘れていました。
子育てをしている時にふと思い出し、なんとなく懐かしくなって買い求め、ン十年ぶりに読んでみました。
そして深く感動します。ン十年経っても色褪せてない絵本のやさしさに。

子供の頃はただお話の可愛らしさが好きなだけで読んでいましたが、大人になると文章の巧さや挿絵のあたたかみがひしひしと伝わってくる。
当時読んだ記憶も蘇って、やっぱりこの本好きだと抱きしめたくなるような嬉しさがこみ上げてきたのです。その瞬間、この絵本が私のお気に入り第1位になりました。

ちなみに、この絵本には最後にオチがあります。背表紙のイラストの意味も読んでから見れば納得です。子供でもわかりやすい展開で、そういうところもひっくるめて本当に本当に本当にオススメ!!の1冊です。
この記事を読んで「子供に読んでみようかな」と思ってくれる方が1人でもいたら、心の底から嬉しいです。ありがとうございます。←早いw