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専業主婦は夫のヒモ?東村アキコ「ヒモザイル」休載によせて

主張とか葛藤

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小窓です。

morning.moae.jp


月間モーニング・ツーに掲載予定だった東村アキコさんの「ヒモザイル」が休載になりましたね。
本人がTwitterでペコペコ謝ってました。

 

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全く知らない人のために解説しますと、『ヒモザイル』と言う漫画は、夢はあるけど金がない非モテ男子に、見た目や話し方など訓練を施して経済力がある独身女子のもとに送り込み、カップル成立させて専業主夫的地位を手に入れさせる、というプロジェクト(?)をドキュメンタリー方式で綴ったものです。

フィクションではなく、実際に東村アキコさんのアシスタントをしている男性たちを元に描かれているため、「ママはテンパリスト」と同じ感じで読めて、さらに作者の日常も垣間見れる…と思って楽しみにしていた人も大勢いたはずです。

しかし、休載になってしまった。
その理由は、ネットでの否定的な意見や、直接東村さんサイドに送られた(と思われる)感想に原因があったようです。


クレームの内容抜粋

  • 夢を持って働いて、自分を日々支えてくれているアシスタントに対して愛情が感じられない。
  • 独身の男女にお互いパートナーが必要って決まってるわけでもないのに、全体的に押し付けがましい。
  • 理論上は需要と供給はあっていても、プロジェクトとして成立させるとか、あまりにも人を小馬鹿にしすぎ。
  • 「仕事をしている女性を家庭的な面で支える男」を「ヒモ」と言い換えるのはいかがものか。
  • それなら専業主夫は女性のヒモなのか。逆を言えば、専業主婦も働くダンナのヒモとして見ているのか。
  • そもそもヒモザイルってなんだよ。EXILEをイメージさせるのはどういうこと?

 
色々なサイトやTwitterなどで収集した情報によるとこういうことかなと。

簡単に言うと「ヒモ」「ザイル」がダメってことか?
タイトルの失敗でしょうかね。インパクトはあるけど、狙いすぎてしまった?
東村アキコさんらしいと言えばそうだけど、こういうことに敏感な層はいます。


●ヒモに関して敏感な層
専業主夫はまだまだ少数派ではありますが、近年その家庭的な地位を確立していますよね。信頼できる夫に子供を育ててもらい、子供のいる女性でも外でバリバリ働くことができる…しかも託児料はかからない。この有り難さ、世間や政治家に分かるでしょうか。

ほとんどの家庭ではこの逆を女性がしているわけです。夫の子供を育て、家事をこなし、食事を作る。託児料はいただきません。その代わりに生活費をもらっています。

これを「ヒモ」と呼ばれて怒らない人っているでしょうか。
書きながら私もイラッとしました。腹立つに決まってる。東村さんは何を言ってるんだ。

漫画だけを見て判断すると、確かにアシスタントの男性をひどく下に見ている気がします。アシスタントだけではなく、独身キャリア女性や、子供がいる専業主夫(主婦)、全てに対して上から目線なのも否定できない。

この物語が東村さん自身の話なら良かったですね。他人を主役に祭り上げるから、本人たちの意思をそっちのけで高みの見物をしている印象に見えたのではないでしょうか。

しかもこのプロジェクトって、アシさんたちが夢を叶えて忙しくなったら主夫として成り立たなくなりますよね…。つまりヒモザイルたちは夢が叶わないことが前提?それとも、夢(マンガ家)が叶っても在宅だからいいってことなのか?その辺もハッキリしない。

普段接している東村さんには、読者には見えない近場の男女のニーズが見えたのかもしれないけど、それなら内輪でやればいい話ですからね。

そう、今回の件は内輪で終わらせていれば良かった話なのです。公にたくさんの人に読まれるものとしては、少し場違いだった。

東村さんは「男性アシスタントを格下扱いしてるひでぇ女マンガ家」として、自分を客観的に捉えているのではないでしょうか。そういう描写は無かったけれど、東村さんの過去の作品を読むとそんな気がする。
その上でアシスタントさんとのやりとりを面白おかしく描きたかっただけなのかもしれません。


●ザイルに関して敏感な層
一部のEXILEファン?
漫画上に出てきた「働く独身女性的にダメな男子の服装」と言う一コマで、EXILEのメンバーが着ていそうな服を描いたのもNGだったらしい。

今回休載になった理由

東村さんの構想に無理があった
ネーミングもさることながら、男女のどちらかが結婚や同棲を望んでいるならともかく、そうじゃないのに勝手にカップル成立をプロジェクト化したことに無理があったのかもしれません。さらに、そのテーマ周辺には地雷がたくさんありすぎた。
お金も社会的地位もあり、さらに影響力も持つマンガ家としては、少し軽率だったのかなー。

タイトルの「ヒモ」と「ザイル」
ヒゲとボインみたいですがそれはともかく、専業主夫業をヒモと言うワードにあてはめてしまったこと。
そして特に関連性のない「ザイル」を語呂の良さでつけてしまったこと。


つまり、企画自体は悪くないけど詰めが甘かった、と言う感じでしょうか。
これが、一山当てたい貧乏暇なし女性が考えた、【婚活中のキャリア女性&夢追い男性を募集中!新しいタイプの専業主夫家庭を作ろうプロジェクト】とかだったら、批判は来なかった…かな?
もしくは「主夫ザイル」なら良かった?あ、ザイルはダメか。

私の意見

全体的に見て、漫画としては面白くても何かとNGが多かったんだなと思います。けど、だからと言って休載しなくてもいいのに、と言うのが2話まで読んだ私の感想です。

東村さん的には早めに火を消したつもりかもしれませんが、自分のファンや読むのを楽しみにしていた人よりも、クレームをつけた側を優先したことはまぎれもない事実。
さらに東村さんはネットでの批判や炎上を非常に恐れていることを明言しており、今回の件もその通りなら、漫画家としてのポリシーを通すことよりちょっと叩かれたらすぐ謝ってひっこめる人、と言うイメージもついてしまいました。

今回の一件で色々な人の意見や感想を読みましたが、一番しっくりきた感想はこれでした。

漫画は道徳の教科書ではない

正にこれ。フィクションだろうが実話だろうが漫画は漫画。
不快だなーと思ったら読まなければいい。自分が買って読んで「何これ」と思うならともかく、「ヒモザイル」第1、2話は無料公開で読めたから、文句言ってるほとんどの人が身銭を切ってないだろう。

お金も出さずに無料で読んだ人たちが「馬鹿にしすぎっ」「ありえないっ」と直接作者を攻撃して、結果休載になってしまった…。制作する側にとっては不幸なことです。とやかく言うならば、1円でも作者に払ってから言おうぜ。

ただ、今回の件は「取り下げろー」と言われたから休載にしたのか、それとも「そこまで言われるなら休載しましょう」と自発的に休載に踏み切ったのかわかりませんので、その辺もモヤっとします。
私は、叩かれても最後まで連載してほしいと思ったけどな。