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暇つぶしになる記事があればこれ幸い。

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【まとめて紹介】「ダーリンは外国人ベルリン3年目」と「ダーリンは70歳」感想

本の紹介・感想

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小窓です。

先週発売されたこの2冊、同じ本屋でまとめて買ったぜ。

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私は元々両方のファンなので、最初から2冊買うつもりでいたのですが、Twitter上では結構ネタになってて笑った。 


まさかのご本人同士がネタにし合っているwww
というわけで、それぞれの書評を書いてみようと思います。あくまでも個人的な感想ですのでクレームは受け付けません。
※ネタバレもややあるので気をつけて。

「ダーリンは外国人」まるっとベルリン3年目

ダーリンは外国人 まるっとベルリン3年め [ 小栗左多里 ]

価格:1,080円
(2016/6/24 13:13時点)
感想(1件)


前回の「ベルリンにお引越し」がすごく良かったので今回は期待度が高かった。

ダーリンは外国人ベルリンにお引越し [ 小栗左多里 ]

価格:1,080円
(2016/6/24 13:14時点)
感想(3件)

前回は、東京→ベルリンに移住するまでとした後の生活の変化などを詳しく描かれており、エピソードもいちいちパンチが効いていて、海外移住のイメージをふくらませてくれた素晴らしい作品だったのです。

ベルリンを選んだ理由、ベルリン前に寄ったバンクーバーでの出来事、部屋探し、ドイツ語の勉強、学校生活、ベルリンの冬、改めて感じた日本の良さなど読み応え充分。

なので今回は、実際にベルリンでの生活が始まったさおり&トニー一家がどのようになったのか、非常に興味深かった。
しかし、今回はちょっとハズレだった……にょ~(゚∋゚)

主婦目線で見たベルリンの暮らしやすさや、学校の様子や教育水準、お子さんの友達との交流の様子や、今一番気になる移民問題など、住んでみて初めてわかるあれこれを紹介して欲しかった。
と言うか、そういうものを紹介してくれるもんだと思い込んでいた。それがあかんかったのか。

今回の内容は、

  • ストレス解消に廃車を壊しに行った話
  • 家電を治せるカフェの話
  • 小舟で宿泊する小旅行の話
  • ベルリンの電車に忘れ物をする話
  • ベルリンのストに苦労した話
  • 東京のマンションでネックレスを流した話
  • 日本のパンをベルリンで売るお手伝いをした話
  • ワンダーヤーレ(職人さん)の話

この中で、赤文字の話は面白かったけどそれ以外は「???」でした。
つまり半分は面白くなかったという……。

特に、「日本のマンションでネックレスを流した話」はベルリンは一切関係ないし、読み物としても「だから何?」という感じでした。オチも普通だし。
「電車内に忘れ物をした話」からの災難話つながりで載せたのかもしれないけど、7Pもいらないでしょ。下手したら4コマでもいけるレベルの内容。

それ以外の話は(興味は持てないけれど)読み物としてきちんと成り立ってた。ちゃんと取材して現地で仕入れた情報を入れつつ書いてるのが伝わったのですが、ネックレスの話だけちょっと手軽すぎ。
だったら「ベルリンの1日はこんな感じ」みたいな、朝から晩までの何気ない一日の方が読みたかった。

ただ、面白かった話はやっぱりさすがという感じでした。日本女性ならではの観点と言うか、ちょっと引いた目でベルリンを語ってくれるのが面白かった。
特に電車内に忘れ物をした話は、言葉が通じないことの大変さや、臨機応変にできないむず痒さが伝わってきて面白かったです。子供の方がドイツ語を喋れるっていうのも、暮らし始めのあるあるなんだろうな~。

本の半分をつまらなかったと感じるのは、私が特別な体験談を読みたいわけではなかったからなんですよね。きっと、もっと普通の日々を著者の目線で描いて欲しかっただけで。
取材するからには変わった体験を選んだ方がいいと思ったのかもしれないけど、いくら面白い体験でもあったことをそのまま描くより、普通の日々を面白くおかしく描いたものには勝てない。
変わった体験のレポ漫画が読みたいのならオススメですが、私はもっと家族の日常ものを読みたかった。

前回の作品で全て描いちゃったからもう描くこと無いのかな…なんつーか、無理やりネタになりそうな体験を取材してる感じだったですよ。
そしてネックレス……あれは本当にいらないって。←しつこい。

まぁ、私は小栗左多里さんの「ダーリンは外国人」シリーズは全部持っているので、例え買う前に「今回はイマイチだよ」と言われていても買ったんですけどね。

思うに、著者の小栗さんは「自分の感覚」に並々ならぬこだわりがあって、それに添ってしか描けない、と言うタイプだと思うのです。
そこが好きなところでもあるので、ハズした時は諦めるしかない。読み手側に媚びないところがいいんだもの。

恐らく、お子さんのことはあまり描きたくないのだろうなと言う気がするので、今後もあまりベルリンの子育て的な部分を読むことはできないでしょう。描かないには描かないなりの理由がきっとあるのだから、それは受け入れる。
トニーニョは可愛いから、もっと彼のことも知りたいけれど…

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いやしかし、受け入れる。

あと、もっとトニーのことも描いてほしいな!あんまり描くと怒られるのかな(笑)。
今回の作品で一番好きなトニーはこのシーン↓

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語学力と協調性が高く、海外では頼れる男のトニーだけど、妻の目線で見ると「実はこうなんですよー」と言うちょっと抜けてるトニーが好き。
初期の『ダーリンは外国人』はほとんどその要素で構成されていて、それが大ヒットになった。

冷静沈着なトニーが焦ってるシーンや感情丸出しになってるところを見ると、異様にほっこりするんだな。
今回はそういう場面も少なくて残念でした。

ダーリンは70歳

ダーリンは70歳 [ 西原理恵子 ]

価格:1,080円
(2016/6/24 13:29時点)
感想(25件)

こちらはもう(笑)。大爆笑必至ですよ。久しぶりに声出して笑ったわ。
何の飾り気もないし、何の教訓も無い(ようである)けど、それがおもしろい。

50歳の恋愛観も、熟年カップルのときめき感も、20歳年上の超大金持ちの70歳と付き合う環境も、お相手が高須克弥ということも、何一つ共感できるところが無い異世界の話なんですが、それでも少しだけ自分と気持ちが重なる部分があるとホロッと来てしまう。
そこが西原さんのすごい描写力だなと思います。

そもそも高須先生が70歳には見えないしね。圧倒的な資産を差っ引いたとしてもアクティブすぎるわ。
正式なタイトルは「ダーリンは70歳」よりも「ダーリンは高須克弥」の方がしっくりくるなー。世の中の70歳はこんなファンキーじゃないだろう。

だからと言って、金持ちがただ金持ってましたっていう金持ちの彼氏自慢してる漫画でもない。
高須さんが「医者」で西原さんが「漫画家」だから付き合ったわけでもない。出会うべくして出会った2人なんだなと思う。

ここに至るまでにお互い長い年月があって、だからこそこういう関係になったんだなと。わざわざ書いてないけどそれが伝わる。

たくさんの人が「このシーンが一番好き」と挙げている「高須先生、ニューオータニで大失態」の回。
あれはやばい。本を持ちながら大爆笑した。
その話の前に、高須先生の立派な部分を散々書いておいたのに上げて落とすんかいwww
いやー、さすがです。

そして、編集者に直接「あれだけは掲載しないで」と懇願する高須先生が可愛くて。
さらにそれでも載せちゃった西原さんと八巻編集者のなんと鬼畜なことよ。

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このコマが一番好きwww

さらにこの後、事態を知った高須先生がマフィアと化したかのように恐ろしい口調で西原さんを詰問するのですが、

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これ以上もう笑いはないと思うじゃない。
どう考えても「ち○こ丸出しゴーゴー」がハイライトだと思うじゃない。
このページの先にさらなるオチが用意されていたなんて……誰が予想できるんだ!!

いやー、西原さん×高須先生は最強だな。って言うか、シャイな高須先生が好きになってしまうわ。こんな70歳ならお金なくても惚れちゃうわ。

どの話も全部おもしろかったけど、全部書いたら小学館に怒られてしまうかもしれない。気になる人はぜひ買ってみてくださいな。
すごく得した感が強い1冊なのは間違いなし。だって50歳と70歳のピロートークなんてなかなか読めないよ?

この本を読んだ人たちが「年とるのも悪くないなって思う」と感想を述べているのがよくわかる。自分が中年や老人になったら、どうなっちゃうんだろうっていう恐怖は誰もがうっすら感じているから。
何を思ってどうやって生きているのか全く見えないし、時代も自分を取り巻く環境もどう変化していくかわからないし。

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そんな中で、こんなに楽しそうで、くだらなくて、笑っちゃう人生もあるんだなと教えてくれた。真っ暗で不安しかなかった道に光を照らしてくれた感じ。

しかし唯一、この本で残念なのは重いところ。重くて表紙が硬い。ものすごくハードカバー。
表紙も「大人の塗り絵」的なシニア感を漂わせてるはわざとなんだろうか…。

外装だけ見るとすごく真面目な本に見えるせいか、中身とのギャップがえぐいことになってますけど、それも計算なんだろうか。

あとさ、これ読んで『鶯谷デッドボール』のHPを見に行った人いるかなぁ。私は見に行った。

あとさ、このセリフ。

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人生で一度だけ言ったことあるわぁ…(´∀`*)ウフフ
でもさすがに初めてのベッドインでは言えねーわwwwそこが西原先生との大きな違いである。

この勝負、軍配はどちらに?

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そもそもこの2冊はジャンルも全然違うし、楽しみ方も違うと思うのですが、共通しているのはパートナーを含め本当にあった体験談を描いているところ。(あとタイトル)

全然違う環境で暮らしている私がこれらを読むのは、単純に好奇心です。
西原さんの本に関して言えば、そらーもうゲスい好奇心だけですわ。やってんの?おっ?おっ?(^ω^)
小栗さんの本は、外国人の夫と子連れで海外で暮らすと言う未知の世界を知りたい好奇心で。どっちにしろ覗き見根性ですね。

今回それが満たされたのは圧倒的に西原さんの本だったけど、小栗さんには前回の作品で満たしてもらったからなー。引き分けってことでいいでしょうか。

あ?別に勝負してない?
ああ、そう。