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【原点回帰】ジーン・ウェブスター100周年記念「あしながおじさん」を語ろう!

本の紹介・感想

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小窓です。

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読んだことなくても名前は有名。
全世界で翻訳され長く長く愛されている児童文学「あしながおじさん」。

作者はアメリカ人のジーン・ウェブスター女史。
今年は没後100周年に当たります。

そんなわけで、不朽の名作「あしながおじさん」について語ってみようと思います。
 

作者のジーン・ウェブスターはどんな人?

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1876年7月24日、ニューヨーク生まれ。
そして1916年6月11日にジーン・ウェブスターは39歳の若さで亡くなりました。

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私も勘違いしていたのですが、ウェブスター自身は孤児院の出身ではなく、実は豊かな家庭に育ったお嬢様だったそうです。

彼女の父親は「トム・ソーヤの冒険」を出版した会社の経営者。
さらに母親は「トム・ソーヤの冒険」の著者、マーク・トウェインの姪に当たるとか。

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ディズニーランドのでっかい船、『マークトウエイン号』の由来にもなった彼ですよ。
まぁ簡単に言うと、文筆業が身近なお嬢様だったわけだ。

そんな彼女が孤児が主役となる「あしながおじさん」を執筆したのは、なぜだったのか?

彼女は大学で経済学を勉強していた頃、少年院や孤児院の訪問したこをきっかけに、施設の改善家として活躍していました。
それにより、当時の孤児院の様子を見て、このストーリーを思いついたのではと言われています。

私と「あしながおじさん」の出会い

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昔、日曜日の夜にやっていたハウス劇場「あしながおじさん」のアニメが子供の時、大好きでした。
それをきっかけに、原作を読んでみたいと思って、小学校の時に買ったのがこれ。

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汚いし年季入りまくり~。

それだけ何度も何度も読み返してきた証拠なんですわ。
それくらい大好きだったんですよ。

………

単に私の保管方法が杜撰なだけ?

同じ年月でももっと綺麗に保管している人もいる?

………


まぁそう固いことは言うなし。

小学生とか中学生だから、読み方汚いんすよ。
寝っ転がりながらお菓子食べながら読んでたし。
破れちゃう度に自分でテープ貼ったりして、そういうところも含めてノスタルジー。

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たくさんの出版社が出しているんだけど、当然のことながら翻訳の人によって語り口が全然違うのね。

私が持っている本の訳は松本恵子さん。
この方は、ウェブスター女史と存命期間が25年ほどかぶってるわけです。同じ時代を生きたと言っても過言ではない。
それを知ってから、さらにこの本が好きになって、大人になった今も読んでしまう。

中学生の頃、夢中で読んだんでほぼ覚えてるんだけど、いまだに何度も読み返してしまう。何度読んでも名作だわこれ。

「あしながおじさん」の素晴らしさ

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主人公のジュディ自身は孤児院育ちで、セレブとは縁のない人生を歩んできたけど、あしながおじさんの援助でお嬢様達が集まる有名な大学に行き始める。

まだ小学生なのに「一人暮らし」や「大学」に憧れたな~。
私もマホガニーの机が欲しい!と思いました。

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実際いくらするか調べたら結構お高い!

大体3万~5万くらい?
庶民の女子大学生ではなかなか選ばない金額…。

そんなところも含めて、当時の様子がよくわかる。
説明しなくても、家具1つ、贈り物1つで貨幣価値がなんとなくわかる。

「こんなの見たことありませんわ!」と驚くジュディの描写がヒントになって、読み終わる頃には「この頃はそういう時代なんだ」と小学生がわかるんですよ。

まぁ、アニメで見てたから入りやすかったんだろうけど(笑)。

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ダンスパーティのシーンがよく出てきたけど、今で言うプロムパーティの元祖なのかな。

その洋服選びにも情報がたくさん溢れていて、絹のストッキングは高級品なんだ、とか、しゅすって何だろう?と思って調べたらサテンのことだったり、勉強になることが多かった。

読んでる間は1900年代のアメリカにタイムスリップできる気がした。

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貧しさしか知らないジュディが新しいもの、高級なものに触れて、目を輝かせながら楽しむ様子が、当時小学生だった私には憧れだった。

「ロックウィロー農園」とか「ファーゲッセン寮」とか、いまだに胸熱な単語なんやで!

ジュディは将来作家を目指してるだけあって、感情にとても起伏がある。
基本、ものすごくハッキリしていて迷いが無い。でも女子ならではの狡さも持ち合わせていたり、急にネガティブになったり、そういうところも10代あるあるだよね。

すごく女性のリアルさが出ていてストーリーに引き込まれた作品でした。

『グレーテルのかまど』で放送されたレモンゼリー

5/23放送のレモンゼリーの回→グレーテルのかまど - NHK

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孤児院育ちのため、お嬢さん育ちの同級生になかなか馴染めなかったジュディ。彼女がコンプレックスを払拭し、仲間と打ち解けるきっかけになったスィーツこそが、レモンゼリーでした。
ー『グレーテルのかまど』HPより引用

うーん、レモンゼリーだったかー。
確かにあの論争は印象的だった。
あしながおじさんの中で私が印象深いスィーツと言えば「糖蜜キャンディ」なんだけどな。

プールいっぱいにレモンゼリーを浮かべたら、中で泳ぐ人は浮かんでいられるのか、それとも沈んでしまうのか?
食後のゼリーを食べながら、友人たちとジュディが熱く語り明かすシーン。

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ただの日常会話を切り取っただけだと思っていたけど、レモンゼリーは当時とても豊かな暮らしの象徴だったらしいので、そういう歴史を知った上で読むとまた違った解釈ができるのかもしれませんね。

今、私が卒論を書くなら「あしながおじさんから見る20世紀初頭のアメリカ文化」と言う題で書くわ。

もし興味を持った方がいたらぜひぜひ読んでいただきたいです。
子どもの想像力を育てるには、もってこいの一冊だと思いますよ。

あしながおじさん [ アリス・ジーン・ウェブスター ]

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