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暇つぶしになる記事があればこれ幸い。

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マルチビジネスで友人を騙しかけた話…悪質な誘いの断り方

珍しい体験記 生きるヒント

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小窓です。

10年以上前の話ですが、マルチビジネスで友人を騙しかけた話を告白したいと思います。

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騙されやすい母

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私の母親は昔からマルチビジネスによく手を出していました。
健康になれる話をすぐ信じるカモネギックス体質で、片っ端から手を出すけれど長続きはせず、ハマってはやめてを繰り返す。
家にはいつもその手の商品がゴロゴロ転がっていました。

そんな母が、とあるビジネスのディストリビューターをやっていた時の話です。

母は同じディストリビューター同士で頻繁に交流していました。
私にもしつこく勧めてきていましたが、私はその手の話が大嫌い。反抗期だったこともあって、うさんくさい人に言いくるめられる母にも嫌悪感が増して、何を言われても「いらない」と断り続けました。
結婚して家を出た今、我が家にマルチ商品は1つもありません。嫁入り道具として無理やり持たされたけど全部処分しました。人に見られたら嫌だし、使いづらいし、そもそもダサい。

 

とある60代女性との出会い

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私が20歳だった頃。
私と母の間に1人の女性が現れます。仮に、Dさんとしよう。
Dさんは当時60歳でしたが、はるかに若々しく見えて、着ているものも上質、髪もきっちりセットしており、裕福な家庭の奥様と言う感じ。

そんなDさんが、よく家に来るようになり、私ともしょっちゅう顔を合わせるようになります。
母と同じディストリビューターの人と言うのは聞いていたので、最初は警戒していたのですが、Dさんはマルチビジネスについて私に何か言ってくることは一切無かった。
私の母もやっているから、いちいち言わなかっただけかもしれませんが。

母親曰く、Dさんはディストリビューター仲間の中でもかなりのヤリ手で、ガポガポ儲けてるらしい。羽振りが良さげなのはそういうことか。

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そんなDさんはすごく料理上手で、いつも我が家に来ては母親と一緒に料理を作っていました。
と言うか来る理由の大半がこれ。そこの商品である鍋を使って「実演」をして、レシピ開発をしていたんです。

「小窓ちゃんも良かったら食べてみてね」と言われることがあり、大人として無視するわけにもいかず、たまに私も試食したりしていました。

そんなある冬の日、母親から

「今週末、Dさんと家でチョコレートケーキを作るんだけど、もうすぐバレンタインだから、もし一緒に作りたい友達がいたら連れてくれば?」

と言われました。

そう言われて、私は仲の良かった友達のSちゃんを呼びました。
Sちゃんは当時彼氏ができたばかりで、チョコレートの作り方を覚えたいと言っていたからです。

「私のお母さんの知り合いで、料理上手なおばさんがチョコレートケーキの作り方を教えてくれるんだって。よかったら来る?」

当時の私の誘い文句そのままです。
母の言葉をそのまま信じて、他意は全くありませんでした。

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友人を騙す手口

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忘れもしません、2月のある土曜日。
母親、Dさん、私、Sちゃんの4人で集まり、チョコレートケーキを作りました。

もちろん使うのはそこの鍋です。鍋以外にもフードプロセッサーなどもそこの商品を使いまくって、チョコレートケーキは出来上がっていきました。

さて、作ったケーキを囲んで、みんなで食べよう!となった時に、Dさんが言ったのです。

「ちょっといい?食べる前にこれだけ聞いてほしいの」

私とSちゃんは「?」状態でしたが、とりあえずケーキを前にDさんの話を聞く体制になりました。

が、その後は……
まぁ皆さん、想像している通りの展開が起きるわけです。

使った鍋やフードプロセッサーがいかに優れているか、この商品を使うと他にどんなことができるのか、鍋の説明とそのコスパの良さについて、ババババ~と話されます。
私たちは圧倒されるばかりで、言葉も挟めない。
時々「ねぇ?そう思うでしょ?」と同意を求められ、「はぁ…」と言うだけ。 

そして、
「これは市販されてないの。だからこんな素晴らしい商品を買えるあなたはラッキーなのよ」
とSちゃんに畳みかけてきたのです。
ターゲットになったSちゃんは完全に沈黙。と言うか、動揺していました。

私ももちろん動揺しました。
「え?何これ、聞いてないよ?」と母親に目で訴えかけるのですが、母親は私と目を合わせようとしません。

そうこうしていたら、Dさんは「はい、これ」と言いながら1枚の紙を出してきました。
それは商品の購入契約書。私とSちゃんは息をのんだ。

「ちょっと待ってください」と私はついにDさんに言いました。
「今日はそういうつもりでSちゃんを呼んでないんで…急に言われても困ります」

そうしたら明らかにDさんが、「今、心の中で舌打ちしただろ」みたいな表情をした。表面上はニコニコしてるんですが、一瞬「チッ」と思った顔が見えた。

「でも今日買っちゃえば一番効率がいいと思う」

 「いや、私たちそういう気で来てないんで」

「料理ができないと女の子は困るでしょう。この先も使うものなんだから」

「それはゆっくり考えますから、今日は結構です」

これらの言葉は全部私が言いました。
Sちゃんは事の成り行きを見守るように、ずっと口を閉じていました。
 

友人への謝罪

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Dさんとの押し問答が10分ほど続き、ようやくDさんが諦めて、ケーキを食べる時間になりましたが、その時間は地獄でしたね。

私もSちゃんも一言も喋らない。喋るのはDさんだけ。
「こういうケーキが家で作れたらすごくいいのに。絶対買った方がいいと思うわ~」
と言う会話ばかり。
そしてそれに「そうねぇ」と控えめに相槌を打つ母。

Sちゃんが帰る直前まで、ずっと契約書をちらつかせていました。
「お肌のトラブルで困ってることはない?」
「次は、ケーキじゃなくてパエリアも作りましょうよ」
と、次のカモにするような言葉ばかりが飛び交っていた。

ようやく解放されて、家を出た瞬間、私はSちゃんにずっと謝り続けました。
と言うか、謝りながら私は大激怒です。
「なんなのあいつら、信じらんない」とひたすら罵ってました。

Sちゃんは私も寝耳に水だった状況をわかってくれ、「小窓も知らなかったならもういいよ。でもこういうの(料理会)はもう行かないって言っておいて」と言ってくれました。

 

後日談

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Sちゃんには心底悪いことをしたと思ったけど、私だって被害者じゃないのか?と腹立たしかった。
説明もなく勝手に加害者にならされたことへの怒り、それが今までの母親への嫌悪感と混ざって、マルチビジネスをやる人への不快感が爆発したのです。

当然、母にその後きつく問い詰めましたが、母は、
「急に高額の商品を買えって言われたら驚くだろうし、それは悪かったと思うけど、でもDさんはあれだけ実績のある人だから悪いようにはしないと思って…」
と言う感じ。

いやいや、「悪いようにはしない」って、それ完全に詐欺の常套句…。

あれ以来、もちろんDさんとは会っていません。
家に来たら逃げるようになった。
また何を売りつけられるかわからないし、きっと向こうは罪悪感のかけらもないだろう。

今ならば、ああいう人に友人を会わせることが何を意味するかわかるけど、10年以上前はその危機感は無かった。情報も無かった。

いまだに同じような手法で何も知らない人を家に呼んで、急に契約させる手口があると知って、心が痛くなります。
本当に卑劣だと思います。

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マルチビジネスの恐怖

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マルチビジネスの勧誘は年々巧妙になってきている。
急に誘うのではなくて、いくつかの段階を踏むようになったり、とにかく断りづらい空気を作ってきたり。

私の一件も、手が込んでいた。

「ちょっとビジネスの話させてもらっていい?」
「料理パーティじゃなくて、お鍋の実演会だからね」

このようなインフォメーションはなかったです。ただ「チョコレートケーキを作るから」だけだった。

 

つーかさぁ…

商品に自信があるなら最初から堂々と言えっつーんだよ(゚Д゚)
言えないってことはやましい気持ちがあるんだろーがよ(゚Д゚)<バーカバーカ

 

私はこの一件では被害者ですが、加害者でもあった。
急に友人を陥れる立場に立たされた。
私もショックが大きかったけど、気軽に家に遊びに来ただけなのに、騙されて勧誘されたSちゃんはもっとだろう。
嫌な気持ちにさせてしまったことが本当に申し訳ない。

私が言うのは本当に悲しいのですが、親兄弟がマルチビジネスをやっていると子供も同じと見られてしまいます。
その子には非は無くても、「距離を置こう」と思われてしまう。

でも、彼女らはこのように何も知らない人を平気で利用します。
人の交友関係に土足で入り込み、信頼をぶち壊すことくらい平気なんですあいつらは。

そこまでするからこそのトップクラスのディストリビューター()なんでしょう。絶対関わりたくない。

ちなみに母は飽きっぽいので、今はディストリビューターの会社は放ったらかし状態らしいですが、ディストリビューターの会社はなかなかやめるのが大変らしくて、いまだに退会もできず困ってるようです。

そうこうしてる内にDさんから別のマルチ商法を持ちかけられて断りきれず、健康食品を大量に買わされてます。Dさんからすれば、母もただのカモなんですね。

ちなみにその中には水素水もあった。あーあ。

 

勧誘への具体的な対策

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①肯定しない。
商品に対して少しでも「いいですね」「使いやすそう」というような肯定の言葉を使わないこと。お世辞や社交辞令は一切不要です。
そういう雰囲気になったらとにかく無。無の顔にする。
( ´_ゝ`)<フーン、ソッスカ~

困ってる表情や戸惑いの表情は全く通じません。
見下すような「あ~、はいはい、そうですね」と冷たい表情でその場をやり過ごすのが一番いいと思う。

相手は「ああ、こいつは買わないな…」と諦めたらわりと早く撤退すると思います。
そして次のカモを探しに行きます。

②契約書は書かない。
これが一番大事ですね。
「とりあえず書いてみて、嫌なら後で考えればいいし…」と言われたりもしますが、書いたら最後です。より逃げにくくなります。
なのでハンコが無い、銀行の口座がわからない、家族に相談したい、と逃げ口上を作ってでもとにかく書かない。
こちらから「興味がある」と近づいたわけじゃない限り、絶対に書く必要はないです。

 

③弱みは見せない。
体が弱いとか、最近フラれたとか、そういう弱ってるところをディストリビューターは見逃しません。
同情するフリして、効き目があるんだか無いんだか曖昧なものを売りつけてこようとします。
その日は免れても、別日に別のやり方で契約させようとする。
特に健康に関しては、人間からペットまで幅広く取り扱っていて、何か買わせようと必死です。
こういう輩には、「毎日充実で満足してます!モアモアハッピーライフです!」と強くアピりましょう。

 

さいごに

正直、狙われないようにするのは無理です。
社会に出たら一度は遭遇するもの、と思っていた方が良い。

必ず遭遇するからこそ、動揺せずに毅然とした態度で居られるようにしておくのが大切です。

相手に遠慮しなくてもいいです。自分を守りましょう。